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長編小説

異世界遊記5 蔵書塔の掃除

シャカシャ寺院には蔵書塔という建物があった。柱と外装は朱色に塗られている。2人は蔵書塔を掃除するようにとクナルラ老師から支持され、蔵書塔に入った。天上まで積み上げられた蔵書は、一応分類されているようだが、雑然としていた。3階までは梯子で行け...
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異世界遊記4話 選抜試験

翌日、洛京の役人の選抜試験が行われた。試験会場は、シャカシャ寺院から40キロ離れた場所にあった。神龍帝国の各地から、若者たちが出世のために試験会場に集まった。シャカシャ寺院からも多くの学生が選抜試験に参加していた。 ゲンダイは、まったく試験...
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異世界遊記3話 クナルラ老師

ゲンダイはサイパウに連れられて、一室に入った。中には、オレンジ色の襟のついた黒い僧衣のような服を着た丸坊主の男が立っていた。 歳は50歳、60歳だろうか。透きとおった水晶の数珠らしきものを手に持っている。 「クナルラ老師、ゲンダイが書庫で梯...
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異世界遊記の執筆に関してのおことわり

たいへん申し訳ありません。現状、症状が悪化し、職場復帰できなくなってしまいましたので、誠に申し訳ないですが連載を無期限中断します。期待されていた方にはご迷惑おかけします。長編小説挑戦は体調不良が回復しても書かないかもしれませんが、今は自分を...
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異世界遊記 2話 異世界転移

異世界遊記 2話 異世界転移Kikuciel2024年12月3日 23:40「おい、大丈夫か?」 光太郎は、眼をギュッと絞り、ゆっくりと目を開けた。「っつ」 光太郎は起き上がると頭を押さえた。 手には鮮血が着いている。  「起きたぞ!よかっ...
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異世界遊記 1話 光のメッセージ

異世界遊記 1話 光のメッセージKikuciel2024年12月1日 00:00 (なんで、おれはこの世界を生きているのだろう?) 光太郎は、窓の外に目をやった。 光太郎が窓の外を見ると銀杏の木から黄色い葉が落ちていくのが見えた。 11月も...
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ジャンパーマップ(ショートショート)

美玲はスマホをタップして、地図をスクロールする。「いたいた!あそこに!」美玲は隣にいた和香に興奮気味に言った。「さっきジャンパーを買った人だ」「実験は成功のようね」美玲と和香は美玲のアパレルショップに向かった。「美玲、あなたは一体何がしたい...
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カエルの恋(SS)

アオイドガエルはアカイドガエルと共に井戸を這い上がった。「見ろよ。オレたちの前に新しい世界が広がってるぜ」井戸を登り切るとアカイドガエルは言った。2匹のカエルはぴょんぴょんと跳ねていった。「見ろよ、あれがトンボが言ってた海って奴だぜ」山の中...
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蚊取り家族(SS)

大平家は大広間に集まって、家族団らんをしていた。大黒柱の権蔵がのしのしと歩いてきて、上座にドスンと座ると、家族は権蔵の方を見た。「夏菜、お茶くみはいいから座りなさい」長女の夏菜は、湯飲みを権蔵の前に置くと、下座に座った。「今日は、真剣に人類...
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ジビエのホルモン(SS)

それは同僚の安井から聞いた焼き肉屋でのことだった。安井の話では、旬のジビエが食べられるという。調度、時間があったので、夜に、彼女とふたりでそのジビエの焼き肉店に行くことにしたのだ。のれんを手でよけて引き戸を開けると、中年の店員がいらっしゃい...