読書雑記1 与えられている恵みに感謝

 今回、読んだ本は小林正観さんの『もうひとつの幸せ論』です。

 本との出会いは忘れましたが、縁あって、現在、身近にある本のひとつです。

 私は、この『もうひとつの幸せ論』は、いろいろ追い求めすぎて疲れてしまって、道を見失いそうになったときに戻ってきたいときに読みたいなと思います。
 大事なことを思い出させてくれる大切な本の1冊です。

感謝をすること

「今、足りていない10個のもの」を追い求めるのではなく、「すでに与えられている9990の恵み」に感謝をすること。

『もうひとつの幸せ論』 小林正観 ダイヤモンド社、2010年

 私は、足りないことを求めていました。特に、夢や高い収入というものを追い求めていたように思います。障がいを発症して、低収入で推移し、生活がギリギリで夢にも近付いている気がしない、欲しいものが買えないという苦しさがありました。
 しかし、よく考えてみれば、親は健在で、実家で暮らせば貯金もできるほど、そして、とても親身に相談にのってくれる支援者の方に囲まれて、夢を見ながら、日々の暮らしを過ごせていたと思います。
 また、目は見えるし、耳は聞こえるし、立って歩けるし、食べ物も食べられる、排泄もできる、風呂にも入れる、いろいろな道具が使える等、障がいはあれど素晴らしい健康な体があります。
 就労継続支援B型に通っている頃は、生活できるだけの収入や自立の自由、夢を追う自由というのを強く追い求めていました。実際に、就労継続支援B型を卒業し、自立し、ある程度の自由を手に入れてみると、お金も自由も夢も、もっと欲しくなる、そういった類いのものでした。これは、キリのないことだなと、ようやく実感しました。
 この本に出会って、ちょっと、力みすぎてたんだなと思いました。夢や金銭を追うことだけではないしあわせということは、頭ではわかっていましたが、求めている自分がいる。たぶん、腑に落ちてはいなかったようでした。もっと、気楽に、喜び合いながら生きていく方が自分には向いているのかもしれないなと、負け惜しみではなくそう思っています。

幸せの本質

「幸せの本質」とは・・・、
「何かを手に入れることではなく、すでに幸せに囲まれていたことに気がつくだけ」

 『もうひとつの幸せ論』 小林正観 ダイヤモンド社、2010年

 この本に出会う前も、似たような言葉には出会っていました。しかし、腑に落ちたのが、最近になってようやくというところでした。何かを手に入れるというより、誰か人を喜ばすためにと考えて行動することに、そこが大切なのではないかと思うようになっています。
 『働くとは、傍(はた)を楽にすること』とどこかで聞きましたが、仕事の本質は人を楽にしたり、喜ばすことなのではないかと思うようになっています。正直、就労継続支援B型に利用者として通っているときは、このあたりのことが工賃というシステムや、体調が悪いと休めるというシステムで、どうしても、働くの本質を学びにくい部分だったように思います。本で読んで知っていた知識でしたが、どういうことなのか、たぶんこれからはもっとわかっていくと確信しています。

 しあわせは身近なところにあるのだなと思います。恵まれているなぁと思います。太陽、地球という奇跡、日本に生まれたこと、住んでいる地域に生まれたこと、両親のもとに生まれたこと、親族、いろいろあった友人達、諸先輩方、恩人の方々、仲間、良き支援者の方々、美味しい料理に、便利な道具、家、インフラ、科学技術に心霊現象。本当に恵みはたくさんある。ありがたい話です。
 その一つひとつが本当に恵みだなと思います。折に触れて、丁寧に感謝する時間は作っていきたいと思いました。

まとめ

 この本はこの他にもしあわせに関する見方がいろいろあります。しあわせを実践するための良書だと思います。是非、一読してみてくださいませ。

皆さま方に素晴らしくしあわせなことが湧き水のごとく湧きますように

2024/09/09 18:59:02 キクシェル

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