雑音話19 明登(メイト)

明登(メイト)

曲のあれこれ

 この曲は、福祉事業所のバンド、FREEDOM WINGSのために依頼されて作った曲です。作曲は私がして、歌詞は、夜遅くまでバンド活動したときに事業所で皆で集まって、歌詞を作りました。いつも、一人で作っていましたが、一人で作るよりも、色々な発見があり、新鮮な感じでした。

 DTMで作っており、初めてボカロの初音ミクさんを起用した曲になります。ボカロも初めてということで、手探りで作っていた感じです。結局、初音ミクさんを起用したのはこれっきりになりましたが、機会があれば、また、登場してもらいたいと思います。

 この曲についてはバンドに寄贈しているのですが、バンドがすでに活動を休止(解散?)しているということで、この曲の供養という意味で、今回、掲載させてもらっています。かなり力を入れて作った曲だったので、私としては、演奏して歌って欲しかったですが、諸事情もあり、バンドでも歌われる機会はなくなったようです。

 私にとってはいろいろな思い出がある曲ですので、皆さんに楽しんでいただければと思います。

明登(メイト)

明登(メイト)・歌詞

大きなリュックしょって 人生 山登りのようさ

掌に飴置いて 大丈夫と 声かけた 友達

きっと つかれてたんだ きづいてくれて ありがとう


この長い道のりを 仲間といる幸せ

小さなやさしさから うまれる絆

リュックはまるで翼 とべるようなきがした

少しずつ空高く 向かって

あとどれくらいだろう ゴールは もうすぐそこなのに

来た道ひきかえすか 登りきるか 困らせた 通り雨

今 進めなくても きっと 歩きだせる 大丈夫

この長い道のりを 仲間といく幸せ

笑顔でくれた勇気 虹をかけた

リュックはまるで翼 またとびたくなった

背負うものは違っても いっしょに

(間奏)

きっと ひとりきりでは とびたてなかった ありがとう

この長い道のりを 仲間ときた幸せ

互いに支え合って みてる景色

リュックはまるで翼 いただきをこえて 今日のこの瞬間を FREEDOM WINGS

明登(メイト)・余談

 私が、就労継続支援B型事業所に通うようになって、自分の精神障害を認め始めた頃のことです。バンド活動に入ったのは友人のTさんの影響があります。そこから、バンド活動をして、そこからWRAP(Wellness Recovery Action Plan)に出会うという感じになっていきました。

 FREEDOM WINGSのバンド活動は、私をWRAPに興味をもたせた活動でした。きらりの集い in 広島では『翼をください』や『Best Friend』などの演奏などをして、WRAPやワールドカフェといったものに出会い、ピアサポートにかなり意欲的になっていった時期と重なっています。
 その後、私は叩きのめされ、人生の進路を大きく変更することになってしまいましたが、その時の、ピアサポートというか、障がい者のしあわせのための活動への意欲の火は、まだ、完全には消えていないのだと思います。だから、このブログに精神障がい者の人のためになるような記事もいくつか載せているのです。やっぱり、同じ苦労をしている仲間だと思うからで、だったら、自分も含め、仲間のしあわせのために何らかの力にはなりたい、という思いはあるのです。

 明登(メイト)は、私にとって障がい者としてどう生きるかみたいなことが凝縮されているような気がします。人間は人の間で生きるものだろうと思うと、やはり、つながりは大切だと思います。つながりを作るのはとても苦手ですが、もう一度、つながりを作って立ち上がるかと思った作品です。

 FREEDOM WINGSの皆さん、演奏を聴いてくださった皆さん。ありがとうございました。

2024/11/06 18:51:11 キクシェル

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