雑音話20 哀風

哀風

曲のあれこれ

 この曲はバンドYLDのために書き下ろした曲の一つです。2020年、コロナ禍にあり、いろいろな活動自粛を迫られていました。そんな中にできた曲です。

 また、私の個人的な家庭事情もあり、大切な人が亡くなるという経験がありました。何か哀しい年だったなというのが2020年だったなと思います。その頃、有期短時間雇用で社会復帰はしていたものの、何となく先の見えない感じ。そんな中、自分は何ができるのか、何になりたいのか、はたしてできるのか、いっそあきらめてしまった方がいいのじゃないか、でも、まだ前を向いて生きていかなければな、でも今はなあ、そんなことを思っていました。

 結局、この曲は練習したものの、お披露目の機会のないまま終わってしまいました。
 供養の意味のこめてここに載せておきます。

 バンドの練習用に録音した音源ということと、難しいコードを使ったため、ノイズレベルがマックスです。申し訳ないですが、雰囲気を味わって頂ければ嬉しいです。

哀風

哀風・歌詞

哀しい風が吹く 行きかう人は まばら

街はしんとして 今日も自宅待機

白い服がゆく 横たわる人を助け

私は いったい何が できるのだろう

世界を変える力はないと

昔、坊主にたしなめられた

自暴自棄のガラクタ人形

お祓いして

わけもなく 哀しみに 涙ふる

どなられて バカにされ 世の風に 立ち向かう

さりげなく 徳をつみ 道を知り 音をつみ

果てしなく 続く道 ひとりでも あるいてく

黒い長い髪 ほほえみかけてくれた人

内側を楽しいことで 満たすのよといった

青い服を着た 青年の手帳に書かれた

ただ一本の角を持つサイのように歩め

神に頼っても仕方がないと

最近、師匠にたしなめられた

妄想癖のガラクタ人形

縫い直して

わけもなく 哀しみに 涙ふる

雨が降る 雲間から 幸福の 光射す

福もある 幸もある 富もある 愛もある

智慧もある 情もある 愛もある 人になる

わけもなく 哀しみに 涙ふる

向けられた 憎しみを ゆるしさり 生きていく

こころから 笑ってる あの人を 思い出す

さりげない やさしさを ありがたく 生きていく

私たちにしあわせなことがあふれますように

2024/11/11 18:58:45 キクシェル

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