烏が鳴くから
曲のあれこれ
この曲は、2020年、哀風などと共に創られた創作曲である。この曲はバンドに供給する予定だったが、コロナ禍で、結局、バンド活動がなくなり、お披露目する機会はなかった。
しかし、この曲は、どちらかというと自分を癒すために作った曲でもあるので問題はなかった。
2020年と言えば、悲しみの多い年だった。コロナ禍で大切な人が亡くなり、また、志村けんさんという若い頃に楽しんだコメディアンが亡くなった、というニュースも入ってきた。
『烏が鳴くから』の「烏が鳴くのは勝手でしょ」というフレーズは志村けんさんのコントへの追悼の意もこめている。
そこから着想して、かつて付き合っていたいろいろな傷を抱えた女性を想い、この曲は完成しているのである。
現時点では、この曲がキクシェルのエレキギター用の作曲活動の最後の曲となっている。
DTMでゲーム用音楽の作成にシフトするのがこの辺りからである。
烏が鳴くから
烏が鳴くから・歌詞
黒い羽 空に消えていく
月明かり ふたつとんだ影
しんとしている 通り道
汚れてしまった これまでを
羽を休め 語り合っていた
泥水を すすり生きている
ガラクタを 集め巣を作り
オーダーメイドの 甘い罠
翼をぶつけて くぐり抜け
化膿した 傷をなめ合った
烏が鳴くからかえろう
あなたが泣くからかえろう
笑えるうちに帰りましょう
だけど、烏が鳴くのは勝手でしょ
烏が鳴くからかえろう
今世は辛いよかえろう
生まれる以前に帰りましょう
だから、今夜は絶対、帰れない
あ~傷つけた日々も
あ~傷ついた日々も
暗い闇夜を羽ばたいて
出会ったあなたも傷だらけ
こんな世に 生まれてしまった
烏が鳴くからかえろう
あなたが泣くからかえろう
笑えなくっても帰りましょう
だけど、烏が鳴くのは勝手でしょ
烏が鳴くからかえろう
あなたが笑えばかえろう
命つくったら帰りましょう
だから、今夜は朝まで、帰れない
あ~こころを重ねて
あ~身体を任せて
雨の闇夜を費やして
こころの深部が癒やされて
こんな世に 生まれて良かった
烏が鳴くからかえろう
あなたが笑えばかえろう
笑えているなら帰りましょう
だけど、烏が鳴くのは勝手でしょ
あなたは笑っていいよ
笑顔で生きてていいよ
傷など気にせんでいいよ
それは、あなたが生きてる証拠でしょ
あなたのペースでいいよ
傷が癒えるの待つよ
そんなあなたでいいよ
だから、無理して飛ばんでいいんだよ
烏が鳴くからかえろう
お腹がすいたらかえろう
元気が出たなら帰りましょう
だから、明日もふたりで帰りましょう
家へ
烏が鳴くから・余談
2019年にバンド活動で使おうと思い、一度挫折していたエフェクター作りを再開した。エフェクター作りの本を読みながら、電子部品を調達して、はんだ付けしてというような作業をしていた。
そんな中で、いくつかのエフェクターが完成した。
自作したオーバードライブは、結構お気に入りで、ゆがみ方は可変抵抗で制御していたが、スイッチで回路を切り替えれるようにしてあり、音色がかなり変わる。
『烏が鳴くから』はオーバードライブで歪ませて弾くのがお気に入りになっていた。
2024/11/15 19:31:12 キクシェル
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