キクシェル短編1 やめられない

キクシェル短編集1

やめられない

「とにかくやめられない」

「何を?」

「とにかくやめられない」

「何を?」

「どうにかしたい」

「だから何を?」

「でも、今はやめる気ないし」

「だから何を?」

「それはね・・・・・・」

冬の夜風が冷たく、2人に吹き付けた。

「絶対、その夢は捨てないでね」

そう言うと、2人は手をとり、口づけをした。

その日は月が綺麗だった。

キクシェル短編集1 やめられない

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