注:
『障能力者ら』シリーズは気持ちのいい作品群ではありません。不快に思う方もおられると思います。この作品群は、後に改善されていくという種類の作品群ですので、どうしても不幸で終っていることになります。あまり不幸が嫌いな方にはオススメできない作品群になっておりますので、スルーしてください。後に、障能力者らを集めた自助会が催されるという設定になりますので、不幸で終るわけではありませんが、まぁ、あまり気持ちのよい作品ではない可能性はあります。それでも読みたい方のみ、読み進めていただければと思います。そして完全フィクションですので宜しくお願いします。
ゼルスは悩んでいた。
ゼルスには超能力があり、その超能力は未来予知だった。
高校生ぐらいまでは未来を寸分違わずピタリと当てるということができたが、過大なストレス経験を機に未来予知はあたらなくなった。
最近では3割ぐらいしか未来予知はあたらないし、あたったとしても細かいところでは外しているという状況だった。
ゼルスは、妄想の症状があるとして、精神障害者として認定された。
ゼルスはそのことは予知できなかった。
ゼルスは肩を落とした。
「精神障害者になるなんて全く予知できなかった」
「もしかすると、原因と影響する環境がわかれば予知があたるのではないか」
そう考え、ゼルスは、必ずこうすればこうなるという現象について見つめ始めた。
ある時こんな事があった。
自分が1回まばたきした瞬間、子どもを連れた婦人に遭遇した。
「これは『こどものママ』に考えろということか。」
その後、子どものままに考えて、ウサギ跳びをしてみた。
すると、いつもより情報が耳に入ってくる気がした。
ゼルスは思った。自分の行動で能力が開花するのだと。
「予知能力も回復するかもしれない」
予知能力を回復させなければ、将来が不安でしょうがない。
それには、情報を集めなければ。
ゼルスは、ウサギ跳びとしたとき、いつもより情報が耳に入ってくるという経験から、いろいろなところでウサギ跳びを実践するようになった。
カフェでウサギ跳びをして、トラブルになっていたところ店員に抑えられ、
ゼルスは再び入院となった。
(また、予知できなかった)
「なぜだ! なぜ予知できない!」
「超能力が減退せずに、予知さえできれば精神障害者などにならなくて済んだはずだ!」
支援者はゼルスに優しく言った。
「みんな予知できなくても生きていけてますから、安心してください」
ゼルスにとっては死刑宣告に近かった。
「神が人類を安寧に導く能力を私に与えてくれたのに・・・・・・私はそれを失って、人々をどう導いていけばいいのでしょうか・・・・・・」
「ゼルスさん。お薬飲んで、ゆっくり療養しましょう」
ゼルスはまた、このことは予知できなかった。
ゼルスは大きく泣き叫び、病棟へと連れて行かれた。
2026/05/15 10:36:58 キクシェル

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