障能力者ら:障能力者エルランダム(世界操作)

注:
『障能力者ら』シリーズは気持ちのいい作品群ではありません。不快に思う方もおられると思います。この作品群は、後に改善されていくという種類の作品群ですので、どうしても不幸で終っていることになります。あまり不幸が嫌いな方にはオススメできない作品群になっておりますので、スルーしてください。後に、障能力者らを集めた自助会が催されるという設定になりますので、不幸で終るわけではありませんが、まぁ、あまり気持ちのよい作品ではない可能性はあります。それでも読みたい方のみ、読み進めていただければと思います。そして完全フィクションですので宜しくお願いします。

エルランダムが超能力に気づいたのは、小学生の時だった。

自分の環境がどんどんよくなっていっている。
これは自分には世の中を良くする能力を授かっているのだとエルランダムは思った。

だが、高校生の時にいじめにあった。
それから、だんだん世の中が悪くなっているような気がした。

「自分の超能力が劣化している」

「まずい、世界に悪影響がある」

エルランダムは気づいていた。自分の境遇が悪くなると世の中が悪くなることに。
そんな中、いじめはエスカレートし、エルランダムは失意の中、首をつろうとした。
ちょうど、母親が帰宅して、エルランダムは命をつなぐことができた。

その後、エルランダムは精神科病院に入院することになった。

「境遇をよくしなければ、世界が滅ぶ」

エルランダムはそう思い、退院後、働きに出る。

飲料の配達のアルバイトで、安い給料で働いた。

世の中の平均賃金は下がる一方で、エルランダムはまずいと思った。

自分を豊かにしなければ、世の中が滅ぶ。

エルランダムは、一生懸命働いた。

世の中も頑張ることを奨励し、どんどん頑張れという風潮に染まっていった。

エルランダムは疲労困憊で低収入だったためストレス過多となり、倒れた。

「自分の境遇が世界に悪影響を与えている。ごめんなさい。皆さん」

エルランダムは涙が止まらなくなり、再度、精神科に入院の運びとなった。

支援者はいった。

「ゆっくり休んでくださいね」

エルランダムは、

「休んだら世界が止まる。だから、オレは働かなければならないんだ!」

と叫んだ!

医者は、

「長期療養が必要ですね。ゆっくり休んで、それからその後のことを考えましょう」

と、薬を処方した。

エルランダムは、自分の超能力が「世の中をいい方に流れさせる」という能力であり、それを今、精神科病棟でどうしたらいいのか思案した。

「働けないなら、自分のできるいいと思う豊かなことをしていこう」

そう、病室の布団の上で決意した。

その時、デイルームのテレビでは、幕末の私塾の特集を報道し始めていた。

エルランダムがデイルームに入ってきたのはその時であった。

2026/05/15 11:17:59 キクシェル

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