「僕が全力を出したら、世界は思うがままです」
エルランダムはフェシカにそういうと、自助会の会則を手渡した。
「超能力者を集め、世界を征服する計画です」
フェシカは会則に目を通し、笑った。
「超能力者以外は運営メンバーになれませんって、本気?」
当然本気だ。
僕にしてみれば、超能力者を集めなければ世界を征服することはできない。
世界征服のそのための一歩が自助会を作ることなのだから。
「私、思うんだけど、ステップは小さくした方がいいと思う」
確かにフェシカさんの言うことは理に適っている。
だから、自助会という小さなステップを踏んでいるのだ。
「わかりました世界征服のための自助会、『障能力会』を立ち上げます!」
「どうして、超能力会じゃないの?」
「それは・・・・・・僕の世界操作の能力が今、20%しか出せていないからです。そして、生きづらさを抱えている超能力者はみんな能力を抑えているか誤解されている。だから、そういう人たちは障能力者なんですよ。そういう、障能力者を集めて、全力の能力を出して世界征服に貢献してもらう。僕の超能力を100%発揮し、世界を思うように操作する。それが、障能力会の目的です」
「なんか、怖い組織ね。登録取り消そうかな」
そういうと思った。
いつもそうだ。
自分の本心をいうとみんな怖がるんだ。
本心を聞きたいといいながら、本心は敬遠される。
みんな嘘をつきながら生きている。
「まぁ、冗談ですけどね。フェシカさん。障害のある能力のある人たちはやはり生きづらいと思います。その人達の何かの解決のきっかけになる居場所を提供したいんです」
「障害のある人の居場所ね。いいかもしれないね」
やはり、20%ぐらいの回答がこの世界では有効のようだ。
理解されるのは僕の20%の考えだけだ。
いや、僕の80%がずれているかもしれない。
それを確かめるためにも、仲間が欲しい。
そして、この世界に存在し、世界を超越できなければ滅んでしまう。
僕は世界をよい方向に修正する使命がある。
「エルさん、障害があるんだから、4割でいいですよ。4割でやっていきましょう」
自分の能力を120%出してこそ、世界をよい方向に変えられるというのに、4割の力とは。
まぁ、基礎力を上げれば、今の120%が将来の4割ぐらいになるかもしれない。
いいだろう。
エルランダムはフェシカの提案を受け入れ、会則に「最大4割の力で行う」という項目を付け加えた。
2026/05/28 20:02:03 キクシェル

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